RIシンチ、残存率の謎
脳脊髄液漏出症では一般的に、
「RIシンチの残存率が30%以下」が参考データとして扱われているようですが、実際には30%以上ある(健常者レベルの残存率)方もいるようです。
自分なりに仮説をいくつか考えてみました。
①髄液量が減りすぎててぞうえい剤があまり漏れ出ない
②上記+寝たきりすぎて、あるいは動けなさすぎてぞうえい剤が漏れでない
→萎みまくったバルーンアート風船(髄液がある部分)に少量の水(ここで言うぞうえい剤)を入れたところで、極端な破れ方をしていない限り漏れない。
というわけで、ぞうえい剤が健常者並みに残存する。
又は髄液の循環や代謝のサイクルが弱っている状態にある
逆にそこそこ動ける人(半日とか)の方が残存率が低かったりするのは、動くことで漏出箇所がはっきりするのと、髄液量が減りすぎていないので、ぞうえい剤を入れると、、、
→バルーンアート風船が萎みまくっていないので、ぞうえい剤を入れると破れた穴から出てきやすい
等が考えられると思います。
そういった理由から、残存率は参考所見程度に留められるのだと思います。
又、残存率が低くて、
RIシンチやCTミエロではっきりとした漏れ所見が見当たらない場合は
①脊髄以外の他の場所から漏れている(耳や鼻)
②じわりじわり漏れるタイプの傷
③検査の針穴からの漏れが多いタイプ
④漏出症じゃなくて、排出や代謝の速い体質
等が考えられると思います。
注※あくまでも、個人の憶測です。