脳脊髄液減少症の治療法5〜7
こんばんは。
脳脊髄液減少症治療法の続きを書きたいと思います。
5.硬膜外酸素注入
硬膜外に酸素注入する方法。酸素注入して脳を気圧で押し上げる方法
生食パッチは日帰りの場合が多いがこちらは入院する場合が多い
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腰椎穿刺しないので、上手にやると漏れが広がる傷はできない
ブラッドパッチの後遺症を考えると変な癒着がないのでブラッドよりは低リスク
生食パッチ同様何回か繰り返して完治した人もいる
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誤って腰椎穿刺になると、髄液内に空気が入ってしまい気脳症になる←これは結構怖い
皮膚で漏れると一時的に皮下気腫になる
6.フィブリンパッチ
ブラッドパッチの代わりに硬膜外にフィブリンを注入する方法
フィブリンとは血液の中の凝固成分
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髄液漏があれば癒着率はブラッドパッチより格段に上がる
ブラッドパッチを何回受けてもくっつかない血の薄い人にオススメ
これからこっちが主流になりそうな予感。
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フィブリンは自己血ではなく他人の血液から作られた血液製剤なので、血液の感染リスクがある⬅でも、この辺の安全性、最近改良中らしい!
7.髄液を抜く方法:シャント
髄液を抜く方法。
脳脊髄液減少症の治療法というよりかは、 ブラッドパッチ後、逆に高髄圧現象に長く苦しむ人に行ったりする。
線維筋痛症で痛み症状が強い人に行うと軽くなった例がある
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高髄圧現象の人には髄圧を下げるので効果的
高髄圧現象と脳脊髄液減少症の見極めが大切。
→高髄圧だと、横になっていると症状が悪化し、起き上がると軽減する傾向がある。もしくは寝てても起きてても症状が変わらない場合(特にめまい頭痛吐き気などの脳症状の変化)
→水頭症や正常圧水頭症に近い状態と考える。尿失禁、健忘、真っ直ぐ歩けないなどの症状が出る可能性もある。
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脳脊髄液減少症があると当然悪化する。
あまりしていない印象
間違いなく漏れがなく減ってもいないか精査した上で行うべきだと自分は思う
単純MRIや血管造影MRIのみでなく、CTミエロ・RIシンチなど多方面から疑陽性、疑陰性を取り払った上で行うとリスクは下げられる。
腰漏れの人で、腰漏れが塞がったのに症状が軽減しなかった人が髄液を抜いて悪化した例がある。結局よく検査すると首から漏れていた例がある。